No.05 市民活動のイベント紹介−3−初詣特集

  いよいよ2006年、明けましておめでとうございます。平成18年が戸田市民活動にとっても飛躍の年になればと願っています。そこであまり市民活動とは関係がないかも知れませんが、年末年始にあたっての初詣の特集を組ませていただきました。
 最近でこそ大晦日の夜にお寺で除夜の鐘、元日に神社にお参りする初詣という形が一般化しましたが、クリスマスではキリスト教、除夜の鐘でお寺に行くときは仏教、元旦には神道の神社に初詣と、宗教的には無節操なのか、神頼みに忙しい日本人ですね。

 神社、寺院と言うと神様と仏様の違い程度の理解ですが、もともと神社は主に天と地に坐(いま)す神様を祀る神聖な場所に起源があり、古代の頃はまだ神社のような建物ではなく、神的な山や岩、大木などが拝む対象だったそうです。一方、寺院は僧たちの修行や宿所といった「建物」がその起源。寺院建築は奈良時代に中国からもたらされたそうですが、これが神社にも採り入れられて現在見られるような神社建築として形作られたといいます。その後、日本で仏教を広める過程で寺院の中に 神道を取り入れた神仏習合が行われ、仏教の大黒天と神道の大国主命(おおくにぬしのみこと)が合体した大黒様なども出てきて、庶民の中では神様も仏様も分け隔てない存在となり、今では初詣は神社や寺院にも参拝するようになったといわれています。

 なんで大晦日や元日に神社仏閣へ行くようになったのかは、古代の頃、大晦日の晩に地元の氏神様の社に籠もって年を越していた「年籠(としこもり)」が初詣の由来と考えられているそうで、中世以降、一般の人々が正月に神社に詣でるようになり、江戸時代には伊勢神宮や伏見稲荷神社などに初詣に行く風習ができたようです。
 そして、昔も今も変わらないのは初詣の目的ですが、科学万能の現代においても人智の及ばない除災・招福を神様に願うことに違いはないようです。いわゆる「どうか御利益がありますように、神様仏様お願いします」ということです。御利益というのは、不安や病苦からの解放、生活の向上など日常の問題を解決してもらうために神様の恵みを授かるということ。そして神様に祈るということは生きるためのすべてを神から与えられているという神道の根本的な信仰に基づいたもので、後に仏教の現世利益(げんせりやく)と結びついて民間信仰として広まったものだという説明があります。


 気になる御利益ですが、神様によって役割分担や得意科目があるそうなので、お参りする前にその神社などに聞いてみるのも面白いかもしれません。とりあえず、よく知られているところの一部をご紹介しておきます。
・ 穀物の神様「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」→商売繁盛 (稲荷神社など)
・ 学問の神様「菅原道真(すがわらのみちざね)」→学業成就 (天神、天満宮など)
・ 福徳円満の神様「大己貴命(おおなむちのみこと)」→縁結び (出雲大社など)
・ 母性の象徴「神功皇后(じんぐうこうごう)」→安産、家内安全 (八幡神社など)
・ 疫病神を退治「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」→病気平癒 (氷川神社・八坂神社など)


 ちなみに神社にも9世紀ごろからの格付けがあったり、神様も多様で「八百万(やおよろず)の神」というくらいの神様の位や社会もあるようです。日本の古代の人々は神様は天と地に分け、天の神様を天神(あまつかみ)、地の神様を地祗(くにつかみ)と呼んでいたそうです。その後、中国や朝鮮渡来の神様である蕃神(ばんしん)や実在の人物を祀った神様が加わったそうで、明治以降は多くの軍人も神として祀られることは靖国神社の問題でも知られるところです。具体的な例では、天神は皇大神宮(伊勢神宮内宮)の天照大神(あまてらすおおみかみ)、地祗は氷川神社の素戔嗚尊(すさのおのみこと)、日光東照宮の徳川家康などが有名ですね。
 戸田市内にある神社、寺院のリストを最後に挙げておきますが、ここで稲荷神社とか氷川神社とかの違いをお教えして特集を終わりにします。皆様にとってもよいお年を!



氷川神社

 関東地方に多くみられる神社で約10,000社あり、総本社はさいたま市大宮の氷川神社。古代の豪族だった武蔵国造(むさしのくにのみやつこ)と出雲国造( いずものくにのみやつこ)が同族だったことから出雲の神様を祀ったことが始まりとされる。このことから祭神は出雲の神様の素戔嗚尊(すさのおのみこと)、稲田姫命(いなだひめのこと)、大己貴命(おおなむちのこと)の三神である。


稲荷神社

 総本社は京都の伏見稲荷神社、全国に約32,000社を数える日本で最も多い神社。全国に広めたのは弘法大師空海。もともと稲成(いなねり)と呼ばれたが、読みが「いなり」に変化して「稲荷」という漢字が当てられたようだ。稲という字からもわかるように穀物の神様である。そして稲荷と言えば狐だが?それは穀物を食べる野ネズミを狐が食べることから穀物の神である「宇迦之御魂神」(うかのみたまのかみ)の使いとなったらしい。


八幡神社

 全国に約25,000社、総本社は大分の宇佐神宮(通称宇佐八幡宮)。ところが大分が八幡神発祥の地と言われるが、祭神の応神天皇は実はここではなく筑前国の宇美八幡宮に降誕(こうたん)したとされている。奈良時代に僧行教が神託を受けて京都の石清水八幡宮に勧請(かんじょう)し、鎌倉幕府が開かれてからは源氏が八幡神を信仰したので、幕府の置かれた鎌倉に鶴岡八幡宮を建てて石清水八幡宮から勧請され、以降武士を通じて全国に広まっていった。


天満宮

 他の古来の神を祀る神社とは違い、実在の人物である菅原道真公を祭神としている。道真公は宇多天皇の信任を得て右大臣という異例の出世を果たしたことから学問の神様(天神様)として有名。天満宮や菅原神社として全国に約14,000社がある。道真公は政敵の讒言(ざんげん)によって無実の罪で太宰府に流されたが、京都で起こった落雷などが道真公の祟りとされてこれを鎮めるために建てられた北野天満宮と、終焉の地にある太宰府天満宮が拠点。


観音

 正しくは観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)または観自在菩薩(かんじざいぼさつ)と呼ぶ。救いを求める者が生きている間に自在に救済を施す(現世利益)というありがたい仏様。日本では飛鳥時代から今に至るまで最も広く信仰されている。観音様には七観音があり、普通に観音という場合は聖観音を指す。他に如意輪観音、十一面観音、千手観音、馬頭観音などが有名。ちなみに馬頭観音の頭上にある馬頭はヒンズー教のビシュヌ神に由来している。


不動

 不動明王は五大明王のうちの一つで中心的存在だが実は大日如来が変身したものであり、またヒンズー教のシヴァ神の別名でもある。怒った怖い顔が特徴的だが、これは聞き分けのない者や悪い者を教化することから表れた表情。平安時代初期の頃から国や個人を守ってくれると考えられて以降広く信仰されるようになった。日本最古の不動明王像は京都の東寺講堂にある。成田山不動尊(成田山大阪別院明王院)は有名。また江戸では目黒(目黒区滝泉寺)・目白(豊島区金乗院)・目青(世田谷区教学院)・目赤(文京区南谷寺)・目黄(台東区永久寺・江戸川区最勝寺)の五色不動尊が信仰された。
         (マップルネット・初詣コラム参考)


戸田市内の初詣エリアのご紹介

<神 社>
笹目神社 335-0037 戸田市下笹目6-28-7
氷川社 335-0012 戸田市中町1-28-7
上戸田氷川神社 戸田市上戸田3-20-11 
新曽氷川神社 戸田市氷川町2-12-9
美女木八幡社 戸田市美女木7‐9

その他、下戸田氷川神社、水神社、稲荷社など
蕨では蕨市役所の通り沿いの和楽備神社が有名


<寺 院>
安養寺 戸田市美女木1-3-13
海禅寺 戸田市上戸田3-7-18
観音寺 戸田市新曽1791
桂林寺 戸田市本町3-9-21
光明寺 戸田市上戸田2-9-7
正覚院 戸田市中央2-14-3
正善寺 戸田市笹目1-16-5
常福寺 戸田市中央2-4-11
大師堂福智院 戸田市笹目4-31-2
多福院 戸田市本町3-4-3
徳善寺 戸田市美女木7-4-2
平等寺 戸田市笹目6-5-4
妙慧寺 戸田市氷川町3-1-5
妙顕寺 戸田市新曽2438
妙厳寺 戸田市美女木2-27
その他寺院 金剛院、美女木薬師堂、真福寺、宝蔵院、慈眼寺など
<教 会>
埼京のぞみ教会
戸田市上戸田2-27-8
戸田キリスト教会 戸田市新曽245

市内にもけっこう寺院があるんだね。

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